竹塩は主に1回焼き、3回焼き、9回焼きと焼く回数ごとに商品が分かれています。その製造工程にかかるコストから1回焼きが最も安く、9回焼きが高い値段となっていますが、9回焼きは1回焼きよりも健康に良い成分なのでしょうか?
竹筒に入れて鉄窯で焼く工程により竹塩に健康に良い成分が染み込んでいくので、焼く回数が多ければ多いほど健康に良さそうなイメージはあります。ですが本当にそうなのでしょうか?
そこで今回は竹塩の9回焼きの健康効果について紹介していきます。
抗酸化作用は9回焼きが最も高い
(画像引用元: [1]の研究資料より)
1回焼き、3回焼き、9回焼きの竹塩と天日塩、通常の精製塩の抗酸化作用を比較した研究が韓国で実施されました[1]。抗酸化作用とは細胞の酸化、つまり老化を抑える働きです。なので抗酸化作用が高ければ高いほど健康に良いとみることができます。
上のグラフのように、この研究によると最も抗酸化作用が高かったのは9回焼きの竹塩で次いで3回焼き、1回焼き、天日塩、精製塩となりました。やはり竹塩の中でも焼いた回数が多ければ多いほど抗酸化作用が強い、つまり健康に良いといえそうです。
またこのグラフでは竹塩と天日塩の抗酸化作用に大きな差がありました。竹塩間の抗酸化作用の差よりも1回焼きと天日塩の差が大きくなっています。
なのでこの研究結果からは、健康を意識するなら9回焼きの竹塩がベスト、しかし費用などを考えて9回焼き竹塩が難しい場合は天日塩よりは1回焼きの竹塩を選んだほうが良いことが示唆されます。
竹塩の肝臓損傷への効果について
それ以外では竹塩やそのほかの塩の抗がん効果を調査した研究もありました[2]。この研究では9回焼きの竹塩、3回焼きの竹塩、1回焼きの竹塩、韓国の海塩、精製塩を使い癌細胞の成長量を調べていました。抗癌作用があれば癌細胞の成長は抑制できるので、その抑制度合いを比較実験していました。
調査の結果、細胞の抑制を抑えられた順に9回焼きの竹塩(53%抑制)、3回焼きの竹塩(44%抑制)、1回焼きの竹塩(41%抑制)、韓国の海塩(22%抑制)、精製塩(18%抑制)でした。そのためこの研究からも竹塩は9回焼きが最も抗がん効果はあるといえそうです。
また1回焼きの竹塩でも40%以上抑制している一方、韓国の海塩と精製塩は20%前後の抑制となっていました。そのため天日塩よりも竹塩自体にこの研究の条件の場合、抗癌作用があると言えます。
そのためこの研究からは先ほどの研究同様に、9回焼きの竹塩がベストな効果を示し、また竹塩自体がほかの塩よりも抗がん効果が期待できるという結果でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。竹塩の9回焼きが本当に健康効果が高いのか過去の論文を見て紹介してきました。過去の研究によると抗酸化作用や抗がん効果については実施された研究の条件下では9回焼きの竹塩が1回焼き3回焼きよりも効果が高いといえそうです。また竹塩自体が天日塩や精製塩よりも効果が高いということもわかりました。とはいえあくまで実施された研究の条件下というのは頭に入れておきましょう。
以上から9回焼きの竹塩を使用するのが健康を意識するならベストな選択ではありそうですが、値段的に難しい場合もあると思います。そういった場合はまずは1回焼きからでも竹塩を選んで使ってみましょう。まずは竹塩を生活に取り入れみることを意識してみましょう。そして慣れてきたら3回焼き、9回焼きの竹塩へ移行していければ理想的です。
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